遺伝子組み換え作物は、他生物の遺伝子を組み込んだ、自然には存在しないものです。
世界中の人々がその安全性について危惧し、日本でも消費者が表示を求めて、使用した加工食品に表示義務ができました。
しかしながら、現在日本で流通している主な遺伝子組み換え作物、大豆・コーン・ナタネ・綿実ですが、それらを使った食用油、醤油等には表示義務がありません。表示義務があるのは、大豆製品の豆腐・味噌・納豆くらいで、こどもたちの大好きなジュースやアイスクリーム類に多用されている果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖や、水飴、酢や酒類に使用される醸造用アルコール、ビールやとろみに使われるコーンスターチ等には表示義務がありません。また、食用油に使用した搾りカスは、有機肥料として栽培に使用されています。(栽培作物の有機認証可)
畜産の餌にも使用されており、私たちは乳製品や卵、食肉からも、遺伝子組み換え作物を摂取しています。

そもそもの問題はわが国の食料自給率が低すぎること。主要作物の輸入先であるアメリカ・カナダ・ブラジルなどでは、遺伝子組み換え作物の作付割合が90%前後と高く、日本人は世界で最も遺伝子組み換え作物を食べているといわれています。

日本の奇形児発生数の増加はすさまじく、遺伝子組み換え作物の流通が始まった1996年頃と比べ2023年の奇形児出産頻度数は約3倍になっています。(1972年~1996年の25年間の発生頻度は1%前後で推移。1996年から増加傾向が加速し、現在は3%超※)因果関係をつきとめることは困難ですが、こどもたちへの健康影響や次世代への影響が氣になります。(※途中、奇形の種類について調査対象が変更になる等、単純な比較はできませんが、傾向としてとらえました。)

参考:
・消費者庁ホームページ 遺伝子組換え食品表示制度に関する情報 | 消費者庁 「知っていますか? 遺伝子組換え表示制度」「遺伝子組換え食品表示制度に関するQ&A」
・先天異常データベース|横浜市立大学先天異常モニタリングセンター クリアリングハウス国際モニタリングセンター日本支部 

※遺伝子組み換え作物は日本では花以外の商業栽培はされていません