農のすがた
農業競争力強化支援法ができ(2017年)、種子法(主要農作物種子法)が廃止され(2018年)、その後、種苗法が改定されました(2020年)。
国は農業を大規模化しようとし、大企業に有利な政策を行うようになっているとの見方があります。
高知県は平野が少ないこともあり、規模もそれほど大きくない農家さんが多く、自給農(自家消費目的の栽培)をされている方も少なくありません。
高知県は「市」がさかんなところで、お城下で開催されている日曜市は江戸時代から続いていますし、毎週土曜日には、高知オーガニックマーケットが高知市池公園で開催されています。「市」では、農家さんが自分で「こしらえた(栽培した)」作物を販売され、お客さんとのやり取りは市ならではの楽しい雰囲気があります。
種子を自家採取し、細々とでもいい、その土地でできた作物をその土地に住む人たちと食べることのできる自給的な農が今、注目されています。高知のみなさんの暮らしぶりは、今や最先端の生活様式ではないかと思います。
原油の高騰で、燃料代や、農薬や化学肥料が値上がりし、これまでのやり方では立ちいかなくなってきたと感じている方も増えています。
農業の原点に立ち還り、自然の豊かさを享受する農法が広まって、それを食べた人が健康になり、虫や水辺の生きもの、鳥たちが還り、水は澄み、海がよみがえる。
そんな世の中が来たら、と考えるとワクワクしてきます。