水は澄んでも生きものがいない
私がこどもの時、家の近くの川はとても汚くて、悪臭がしていました。今は、下水や合併浄化槽の普及で、町なかを流れる川の水も随分改善されました。けれど、生きものの姿が還ってこないので、一度失われた生きものが元に戻るのは難しいなぁ、と寂しく感じていました。
そんな時、「ネオニコチノイド系農薬」という、聞きなれない農薬(種類)の名前を聞きました。米、野菜、果物、茶等への農薬(殺虫剤)として、今やなくてはならないものになっているとのこと。
その農薬は水溶性で、雨水を通して農地から地下深くに染み込んでいき、地下水まで到達し、汚染された地下水は河川、海に届き、また、池や湖も汚染していることを知りました。
ネオニコチノイドの農薬問題を指摘する科学者たちのおかげで、食や環境の問題に関心のある消費者団体を中心に広がり始め、ネオニコフリー運動が始まりました。水生生物や虫や鳥たちへの影響もマスコミに取り上げられ、その深刻さが、多くの人々に衝撃をもって知られることになりました。
リアルに危機感を持った釣り人たちもまた発信を始めています。
日本釣振興会のホームページでは、「淡水魚減少問題特設ページ」がつくられ、ネオニコチノイドと水生生物たちとの関わりをわかりやすくまとめています。
5分ほどのアニメの映像で多くの方たちに知っていただける工夫や、また、具体的なデータなどがあり、情報満載のおススメのページです。
※日本釣振興会ホームページ 公益財団法人 日本釣振興会 – japan Sportfishing Foundation