香南市のオーガニック給食
香南市がオーガニック給食に舵をきろうとしています。といっても、香南市で最大の、野市町にある給食センターの食数は2750食(2023年時点)。オーガニック食材を使用するためにはその量を賄える農産物が必要ですので、すべてをすぐに変えるというのはなかなか簡単ではありません。
香南市には農業公社があり、耕作放棄地問題等を少しでも解消したいと、市と地元の関係団体が設立し、市内の農業振興のため事業をしてきました。香南市の給食にも地元産の安心なお米を全量納入してきました。
2024年から、公社は稲作を試験的に減農薬栽培に切り替えています。 昨夏は猛暑でしたが、結果は豊作。2025年からはいよいよ本格的に栽培面積を増やし、市内のこどもたちの給食に使用される予定です。これまでに増して、おいしくなった給食のごはんを食べるこどもたちの顔が目に浮かびます。
給食を食べて、こどもたちがますます元氣になれたら、これほど親御さんへの子育て支援になることはありません。
オーガニック給食は、始めると多方面によい影響が出、好循環が始まると、オーガニック給食先進者のみなさんもおっしゃいます。とにかく、ちょっとずつでも始めることが大切です。
慣習を変え、世間の趨勢と違う価値観を導入することは、よほど強い意志がなければできません。決断された関係者各位に心から感謝申しあげます。
そして、これからもこどもたちの健やかな成長を願う人々の輪が広がっていきますよう、私も微力ながら、尽力していきたいと思います。