人工化学物質がまん延する世の中
〈マイクロプラスチックの体内汚染 (※)〉
洗濯洗剤や柔軟剤の香りが長く持続するのは、香り成分を、マイクロプラスチックに包み込み徐々にはじけるようにしているからです。この香りのカプセルは、粘膜や皮膚から浸透し、体内に入り込みます。
マイクロプラスチックは、農業で化学肥料にも使われています。前述のものと同じように、時間の経過とともにはじけ、効果を持続させ、追肥(追加の肥料)の必要がありません。手間が省けて便利なために多用されていますが、これらマイクロプラスチックは分解されず、土壌を汚染し、河川や海へ流出しています。 作物を食べた人の体内に入り込んでいる可能性もあります。
(※人間の血液・胎盤・肺等からマイクロプラスチックが検出。JEPA – ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議/Japan Endocrine-disruptor Preventive Action JEPAニュース 2025.2月号 Vol.151 P3より)
〈増える化学物質過敏症と花粉症〉
化学物質過敏症は、おとなだけでなくこどもたちも発症しています。(※後述) 他の人の着ている服の柔軟剤や合成洗剤の香料、シャンプーの匂いなどに反応し、学校に行けなくなった子もいます。化学物質への感度は個人差が非常に大きく、全く感じない方との間に分断も起こっています。全ては国の責任であり、市民団体や患者会が国に申し入れしていますが、国は一向にメーカー寄りの姿勢を崩しません。
化学物質過敏症の方々は憲法で保障された生存権を脅かされています。弱い立場の方に寄り添い問題を解決するには、もはや政治の力で解決するしかない、というところまできています。
花粉症の方々も増えています。 (花粉症は、化学物質過敏症の可能性もあると感じます。) 草木が芽生え花が咲く春は、人もまた、一年の間に体内にたまった毒素を排出しようとする季節。春になると体調が悪化する方は、合成洗剤の使用を中止し、湯洗い、重曹、自然に優しい石鹸などで洗濯してみてください。石油系の化学物質を生活からできるだけ遠ざけることも大切です。(アトピーでお困りの方もぜひ参考にしてください。)
春の山菜はデトックスを促すといわれ、昔の人は春の野草を食べたりお茶にして飲んでいました。また、梅干しは解毒を促すといわれてきました。
みそ、しょうゆ、納豆など、発酵食品で腸内細菌を活性化し、体内の毒素を排出しやすくすることもよいようです。
(※)参考 (高知の化学物質過敏症患者会からの情報)
東京都が「子どもの事故情報データベース」を2025年3月末に開設
https://kodomo-safety-db.metro.tokyo.lg.jp/
「事故情報を探す」から、柔軟剤などのワードを入れて検索
<柔軟剤で検索した例>
・柔軟剤の香りで親子で体調を崩している。特に小学生の娘は学校に行けなくなってしまった。どこに相談すればいいか。
・隣の家の洗濯物から香水のようなにおいが漂ってきて妻と子どもが体調不良になった。隣家の人に柔軟剤の使用をやめてもらいたい。
・小学生の息子が柔軟剤の匂いで頭痛や吐き気に苦しんでいる。同じような思いの親は多い。こういう苦情はどこに伝えれば良いか。
・小学生の息子が化学物質過敏症で、学校に行くと頭痛がすると言う。学校に対応を求めたが、何もしてもらえず困っている。
・柔軟剤の臭いがひどすぎて化学物質過敏症の娘の皮膚がただれたり、動悸が激しくなる。メーカーに申出ても、対応されず、不納得。
・国の機関が「香り」についての啓発ポスターを作成しているが、かえって誤解を与える内容だ。
・柔軟剤入りの洗濯洗剤を長年使っているが、今回の商品は非常に臭いがきつい。子供に発疹ができた原因も洗剤かもしれず、困惑。
・4か月前、柔軟剤を香りの強いものに変えたところ、息子の喘息が症状が悪化した。情報提供する。
・柔軟剤に使用する化学物質のせいで子供が体調不良を訴え学校に行きたくないと言っている。臭いや化学物質に対して規制はないのか
・保育園に通う子供だが、他の園児の家庭が使用している柔軟剤の香りに反応して顔が赤くなったり発疹が出る。情報提供したい
・柔軟剤の臭いがひどすぎて化学物質過敏症の娘の皮膚がただれたり、動悸が激しくなる。マイクロカプセルの使用や広告の規制希望。
・小学生の子どもが、学校で柔軟剤等の香料で頭痛等を訴える。香害について理解と改善を求めるために、行政はもっと周知すべきだ
・娘に柔軟剤等の物質に過敏反応する疾患がある。スーパー等で販売している食品に成分が移っていることがあり情報提供したい。
・柔軟剤の健康被害を受けた。関係省庁に報告して欲しい。
・小学生の娘が柔軟剤の化学物質過敏症になり、学校へ行けなくなっている。メーカーに相談したが誠意を感じなかった。
・中学生の息子が教室内の柔軟剤などのにおいで頭痛や吐き気がして体調不良となる。
・子供が化学物質過敏症を発症しており、柔軟剤の香りをかぐと1日2日体が動かせず学校にも通えない。販売を禁止して欲しい。
・柔軟剤等の香料によるアレルギーを持つ子供がいるので保育園に対して、保護者に伝えるようお願いしたが聞いてもらえない。
・市営住宅の下の部屋の人が使う柔軟剤の匂いが酷くて、気分が悪い。子どもは吐いた。管理会社に相談したが対応してくれない。
・衣料用柔軟剤の香料成分のアレルギーの子供が通学できない。学校や教育委員会に相談しても理解してもらえず。対処法は化学物質過敏症の小学生息子が学校の教室内で席を離され、冬に窓を開けさせられている。製造会社を法律などで規制して欲しい。
・歯科医院の洗濯物に使用されている柔軟剤の香りに息子の体が反応するようなので、使用中止を求めたが応じてもらえない。
・息子が通っている幼稚園で香りの強い柔軟剤の香りが立ち込め、化学物質過敏症の息子は体調が悪くなる。申し出ても対処しない。
・小学生の娘が化学物質過敏症を発症。洗剤や柔軟剤の匂いに反応し重篤な症状が出るため学校に通えない。教育環境を改善してほしい
・中学生の子供が、柔軟剤によると思われる香害で、学校に行けない時がある。香害の実態について情報提供したい。
・小学生の娘が近隣宅の柔軟剤の香りが原因で目が腫れたり蕁麻疹が出る。商品名は特定できているので苦情の有無を知りたい。
・小学生の娘が学校でクラスメートの柔軟剤の臭いで頭痛を発症。翌日には治ったが、こうした被害に対して公的対策はあるのか。
・2日前、小学生の子供が友人宅で借りた服を着用したら皮膚障害が起きた。メーカーに同様の苦情が無いと言われて不満だ
・12歳の息子が、学校の教室内に衣類の柔軟仕上げ剤の臭いがするので頭痛がすると言って、学校を休んでいる。
・柔軟仕上剤を使用したら子供の体に湿疹が出た。どのような対処をすればよいか。